EWAセミナー2019  

「改元」でうかれてると「改憲」でヒドイ目にあうよ!

 8月17日、エルおおさか709号室で、今年のEWAセミナーが開催されました。昨年度に続き、オープンセミナーとして組合員以外の方々にも広く参加を呼び掛け、多数参加していただきました。
 講師として来ていただいた室蘭工業大学大学院准教授の清末愛砂さんは、「令和ブームの異常性」から話を始められました。天皇を唯一の主権者として「国家の父」と位置付け、家(イエ)国家を形成する単位として、個人を否定した大日本帝国のメンタリティーが今なお続いていることの査証だとされました。

ジェンダー正義なくして平和はない!

 憲法の平和主義は9条だけでなく、「家庭生活における個人の尊厳と両性の平等」をうたった24条によって完成していると力説されました。暴力に依拠しない人間、軍国主義や愛国心を強制しようとする国家に従順に従わない人間を育てる場としての家庭の重要性です。その意味では学校教育が果たす役割も大きいと感じました。

学校現場に潜むジェンダー問題・天皇制

 講演の後、現役組合員2名が参加して、パネルディスカッションに移りました。結婚や子育てを目標にするようなライフプラン教育はセクシャルマイノリティーを含む多様な生き方を否定していること。日本軍「慰安婦」問題を教えようとする教員への攻撃や、在日朝鮮人の民族講師にも卒業式の「君が代」斉唱を強制するということを涙ながらに訴えられる場面もありました。

来年は、北海道ツアー?

 今回は、台風10号が温帯低気圧となり北海道に上陸した日でした。清末さんは、JRの一部が運休する中で何とか飛ぶことのできた飛行機で大阪まで駆けつけてくれました。お疲れにもかかわらず、交流会や二次会にまで残っていただきました。その中で、来年は「日鋼室蘭争議」の舞台だった清末さんがお住いの室蘭に行こうという話も出ましたが、それはまた来年のお楽しみに!